テムズ川通り沿いは
素敵な散歩通りが延々とつづきます。
この日はタワーブリッジから東へ散策です。
ロンドンっぽいどんより雲が流れる日。
雲に覆われると
気温はいっきに肌寒くなりますので、
季節ごとに気候が安定している
日本の環境に慣れた肌には
空気がほんまに突き刺さるようです。
しかし、水辺の景色は
曇りの日でも味がありますね。
川沿いにさらに東に進むと、
巨大な頭の像が横たわっています。
その裏側には、
レオナルド・ダ・ヴィンチの言葉・・
「人間の巧妙さが、
自然が創造するものよりも
美しく シンプルな、
あるいは正確な発明をすることは
決してできない。
なぜなら自然の創造物には
何一つ欠けるところがなく、
何一つ過分なものがないから・・・」
自然を愛でる目があるからこそ、
自然に酔いしれ、
自然から学び、
人間としての自分自身を高める、
本来私たちも自然の一部だとういう
生命のサイクルが
ダヴィンチの時代には
まだ当然のように
営まれていたのではないしょうか・・・・
実際はどうなんは想像の世界ですが、
恐らく
より自然を肌身に感じながら
自然をベースにした時間軸で
時が刻まれていたではないかな~^-^
そして、さらに東に、
タワーブリッジから420m、
テムズ川の南岸に位置する
セント・セイバーズ・ドック
(St Saviour’s Dock)-波止場- で、
歴史の物語を読んでみます。
テムズ川に交わる
Neckinger’s River(↑)の名前。
遺跡によると、
18世紀の産業革命の時代、
テムズ川はとても栄え、混雑の中、
貨物船はしばしば立ち往生を食らい、
海賊の標的と化し、
悪名高い場所になりました。
そこで、海賊が捕まり
絞首刑で処刑されたのが、
ここ、St Saviour’s Dockだとか。
ちょっとギョッとしますね。
日暮れ時に聞くと、
違った意味で肌寒さを感じるかもしれませ!!
Neckinger River の名前は
ロンドンのスラングで、
捕まえた海賊の絞首刑に使われた
ロープを意味する、
「Devil’s Neckinger」「Neckerchief」
に由来するそうです !!
お次はこちら、
St Saviour’s Dockのすぐ傍(東側)
19世紀の埠頭。
南米から輸入された
穀物用の倉庫であった建物は、
現代アパート、
ワークスペースとして利用され
St Saviour’s Dockと共に
保護区域に指定されています。
保存状態がとても良く、
潮水の香りをかぎならが
想像力を膨らまれると、
その時代が描かれきます。
テムズ川の流れに沿って
歴史を紐解く一本の道が続いています。
以上、すべてまっすく歩けば5分圏内に
繰り広げられる歴史物語です。
歴史はとてもじゃありませんが、
言葉だけで語りきれるものではないです。、
読み取る人の想像力も相まって
それぞれの解釈の仕方で
ユニークな物語が展開するのでしょう。
テムズ川の水がコンコンと流れのように
歩み続けます・・・