雨の日のロンドン

ロンドンの
気難しい天候は有名ですが、
そんな一日、一体何を見て、何を感じるか、
自ら体験できた一日です。

雨の中クラッパム・コモンからタワーブリッジあたりまで
40-50分かけたサイクリングです🚴

出発時点から雨は降っていましたが、
なんせロンドン、雨だからといって計画を取りやめていれば、
ことは運びませんので、濡れる覚悟で出発です!!

しかし、だんだんと雨足が強まり、
11月ですから、体が濡れると寒さでみじめな気持ちに・・・
そのうえ、きっとこれが休めという決定的な合図だったのだのでしょう、
友達の自転車のタイヤがパンク😢
幸い、ちょうど街の中心に到着していて、
知り合いのバイクショップでタイヤの修理をしている間、
近くのカフェで体を休めます

カフェの窓に映るしっとり濡れた道路から、
けっこうな雨が降り続いていることが
見ていただけるでしょうか?

そんな雨だって、日女茶飯事ですから、
いつものように流れる車と人、嵐でない限りへっちゃらです。

以前、スペインの知り合いが、
ロンドンに一時滞在していた時に、
雨がほんと多くって憂鬱になったと、
ぐだぐだと語っていたのを思い出します。

太陽がギラギラと照り輝くスペンの陽光にさらされて
情熱的な性格の人にはつらいのかもしれませんね。

ただ、私が経験した感情は少し違いまして
雨が何日も降り続くのはもちろん憂鬱だし、住めば状況も異なるでしょうか、
雨もまたいいな~っと、感じたわけです^-^
いつもと違う視点で景色や物事をとらえることができる。

濡れた道路の鏡となって、曇り空の下、違った輝きを放つ。
しっとりとした控えめな美しさです。
(ちょっとキレイすぎな表現かもしれませんが・・・苦笑)

それに、
あまりにも物事が早く走り去ってしまう時代ですから、
ちょっと気持ちを休めするいい時間になりますよ。

友達に耳にタコができるほど言われること、
「計画通り、時間通りに事を進めるのも大切だけど、
 それ以上に以前に自分のペースがないといけないよ!」

私は、自分では結構しがらみにとらわれず
自分のペースで歩んでるつもりでしたが、
その歩調もほんまに自分のペースですかっっ!?
と問いかける機会になりました。

そして、ん~、やっぱり走らされてる部分はまだまだあると
認めざるを得なかったのです。
 
実際、こうやってペースを緩めたことで
ロンドンに来てからまだ気づいていなかった景色も見えたし、
私の頭の中でもいろいろと喚起され、
雨もありがたいな~、と雨水と一緒に心に染みたひと時^-^

しばらく時計を見ずに気を休めて、雨の街を観察します。
香ばしいナッツと、フレッシュジュースを楽しみながら、
人間観察、なかなか面白いですよ。

友達を挟んで隣に座ってるおじさん、
聞けば退職し、時間を持て余してるようで、
しゃべりたくてしょうがない様子。
ありがちな若かりし頃の武勇伝です!
友達はこうゆう状況も慣れてるから、
適当にといっていは失礼ですが、
主に聞き役に撤して、へ~、ほ~、そうなんだ~。
てな感じです。

私はすいませ~ん、
英語しゃべれません、そぶりでぎこちない相槌でかわし
その隣で、人間観察を楽しみました。

というのも、
やはり、日本人は優しく(おとなしい!?)素直なイメージがあるようで、
やたら愛想をふりまくもの注意したほうがいいから、
との助言がありまして、
所変われば、文化も変わわるので、
現地の友達の配慮ある助言に従ったわけです。

特に一人旅を考えている女性を方、
是非とも、この点を押さえておいていただければと思います。

いや、ロンドンの雨模様。
頻繁に降るちょっとやっそっとの雨では
傘はいりませんからね。
みなさん、しとしと当然のように濡れながら足早に街中を過ぎ去っていきます。

雨との付き合い方をよく心得ている、
ロンドンの人たち。

雨には雨の日の過ごし方があるし、
せ~んぶひっくるめて自然の享受だから、
楽しめればいいのでないでしょうか。
さて、そうこうしている愛大に雨足もおさまり
自転車も復活したので、旅路を進めます。

チリンチリン…🚴…🚴…♪♫(^^♪

サマーフェスティバル

7月の日曜日、
友達がタワーブリッジのすぐ傍のテムズ川沿いで開催されている
サマーェスティバルの様子を教えてくれました。

夏のロンドンの週末はイベントが続きます。
この日はアフロミュージック。(^^♪.♫.♪♪♫..
陽光も温かく、観光客で賑わう時期にぴったりのテーマですね!

テンポの良いドラムと音楽に
自然を体が弾み、なごやかな雰囲気・・・
世界各国の人々がこのひと時をともに過ごし、
音楽に溶けこむ・・・・
人々にレベルに視線を合わせれば
お互いに隔てる境界なんてなにもないんだな~と感じる瞬間です。

先ほども言いましたが、後ろを振り向けばタワーブリッジ!
ロンドンの中でもこのスポットはピーブルレベルのイベントが
目白押しな場所の一つであることは間違いなし!
その場にいるだけで、心が解き放たれた気がしますね。

ただ、友達が言うのには、やはり世界の情勢の流れで、
こんなにたくさんの文化の人が集まる国であるのにも関わらず
草の根レベルの繋がりが壊れつつあると・・・

なるほど、
便利な時代になりましたが、その便利さは私たちがより都合のいいように
物事を選ぶようになったということですよね。
これを選択したとうこうは、選択肢の中にあったものを捨て去ったということ。
捨て去っものが、他の人にはとても大切なものかもしれない!?
という、考えにまで、私自身を踏め、およぶのでようか?
と我に返らされます。

やはり、時間と心を費やしたコミュニケーションを通してでないと、
お互いに理解することは難しいですよね。
日本語どうしでも勘違いはたくさんあるのに(苦笑)
他の文化の人たちとのコミュニケーションでは
なおさらなのではないでしょうか。
そこで、他の人たちに大切な選択肢を捨て続けるとどうなるか・・・

ん~~~、
物事はキレイなことばかりじゃないですね。
素敵な時間を楽しみながらも、現実をしっかりとらえる
そこに疑問や問題があれば話し合う機会にもなればいいと思います。
重たく語り会う必要もないですし、
まずは「気づき」から…!
じk
楽しい時間は瞬く間に過ぎ去ってしまうもので、
気づけば黄金色の夕日が優しく全身を包み込みこんでいます。。

ロンドン、テムズ川沿い晴天は、川の情景と混ざり合って、
ほんと~に気持ちがよく、ありがたいです^-^

大げさでなく、
目に映るものすべてがキラキラ輝いて見える。
人々の笑顔がとってチャーミングで美しく見える。
なるほど、人があるわけだ~と納得の魅力あふれるスポットです。

少し目をつぶっている間に、夏が過ぎ去ってしまいそうなので、
しっかりこの夕焼けも心に留めておかないと!

そして、まだ旅は始まったばかりです^-^!

スカイガーデンからの夕日・・まだまだあります

夕焼けを狙って2度目のスカイガーデンからの眺め。

景色が美しすぎで立ち去ることができません!
立ちすくんだまま。

理由は、一刻一刻と表情を変える
空・・・
雲・・・

自然のドラマに終わりはないのですね。

沈みかけの太陽が、命を吹き返すように、
荒々しく燃え上がるオレンジの光。
あんなに遠くに輝いているのに
とってもあったかい。

愛おしささえ感じますね。
これが、絵画だったらこの瞬間が静止して、
いつまでも酔いしれていられるのに・・・

でも、変わりゆく短い短い時の中にこそ
美しさが散りばめられているんですよね。

写真の右少し上の方に、↓
ちっちゃくゴマ粒のように、
金色の空を羽ばたいてる鳥が見えますか?
鳥が夕日を愛でながら飛んでいるかどうか
分かりませんが
どんなに気持ちいいんだろうかと思われます。
鳥になりたいっ!と願う瞬間です。
今、この時。

あ~、本気でそう思う。

と思いにふけっていたら、
太陽が地平線に隠れ始めました。

ほんまに切なくて美しい。

もっとずっと空を眺めていたい。

旅は明日も続きますが
この空は2度とない空なので、
立ち去るのが惜しくてたまりません。

小さいころ、日が暮れても
遊びたくて、遊びたく駄々をこねた、
あの当時のわがままな感情が沸き上がり
心が響いたときに感じました。

大人になって、大人として振る舞うために、
ずいぶんと感情を心の奥底に
とどめてきたんじゃないかな~っ、と。

友達に言われたことがぐっと突き刺ささりましてね(苦笑)

「ある子供が100% 感情を素直に表現するのを見て、
 その翌年同じ子に会ったら、世間体とか体裁とか気にして
 感情の表現をコントロールする子になってる。
 日本は特に文化的な背景もあるよね。」

もちろん、大人になったら必然的に
大人としても振る舞い方を覚えるのが自然ですが、
日本は得に、礼儀とか云々
感情を露骨に表さない風習があり、
目と目で通じあうことが美徳とされたりしますよね。

自分自身の過去も振り返って、
感情に素直になるべときは素直に表し
それが人間らしいのではないかと思いました。

それにしても、美しい!
しっかりと心に焼き付け、語りつぎたいわ~。

この一瞬を。

ロンドン街中のユーモア

スカイガーデンの足元すぐ近くに

一脚の椅子が座っています↓
なんでこんなところに椅子が!?

ここは街のど真ん中。
行き交う人々は、結構なスピードで
忙しく通り過ぎてくのに、
誰が腰を下ろすんでしょう。

とうわけで、せっかくですので、
私がちょっと一服でもしてみようかな。

これはなかなかいいですよ!
敢えて、人の流れを止めるために置かれるのでしょうか。

「みんなと同じ歩調で歩かなくってもいいから。
 あわてない、あわていない。
 ちょと休憩して、街の眺めでも楽しんだらどうっ!」
といわんばかりです。

さすがロンドンの中心地です。
ものすごい速さで
様々な肌の色の人々が通り過ぎ去っていきますね。

スカイガーデンから眺めた優雅な空間とはちょっと違う。
ちょっと気ぜわしいけれども、
これもロンドン…

ユーモアは欠かせない。
以外なところで、旅の思い出ができました!

その一瞬はもう2度と来ないから
ちょっとしたことでもパンチのある
思い出として記憶にとどめておきたいものですよね。

そんな、絶対に忘れない瞬間でした。

スカイガーデンの入り口に面した通りですよ!!

素朴な街並み – ロンドン市街

ある日、友達の仕事の所要について行って、
待っている時間、近くの公園で時間を過ごしました。

日差しが優しく微笑ましい。
体がゆ~っくり、目覚めていいく感じです。

ロンドンに来てから気づいたことは、
リスやキツネを
街中の公園でほんとによく見かけること!

ほらっっ‼︎ ↓
リスが。

ちっちゃな、ちっちゃな足を
スルスルと目で追えない早さで滑らして、
自由自在に木から降りたと思いきや、
また木の枝に登ってる!‼︎

木の横では、
マダムたちが寝そべってヨガでリラックス。
すごい和やかで、都会の一角だということを
忘れていしまいそうです。

脇のベンチでは
おじさんが今日の新聞に読み耽ってるみない。

雲がかかった空気に草木もしとっりして
すごくいいですね!

そして、ガーデンから外に目をむけると
年期の入った煉瓦造りの建物。

石造りの街並みにはだいぶ馴染んできましたが、
緑のオアシスとほんとによく調和してて、
お互いにほどよく溶け込んでいるんですよね。
落ち着くわ~。

友達が作ってくれた
ジンジャーハニーレモンを
ごくりっと飲んで、体を温めます。
穏やかな陽光ですが、
ロンドンの11月初旬、結構冷気が突き刺すんですよ!
でもそれがまた、
気持ちをシャキッとさせてくれていいんですが。

ほっこりする^-^
極楽やな~。

だから旅はいい。

Sky Garden – 空中ガーデンから!

サイクリングで
ロンドンの街中を駆け抜ける日々が続きいます。
天気がよければ、これほど気持ちいことないですね!
交通渋滞に悩まされることもないし、
景色が間近で楽しめるのが最高。

この日はビッグベンロンドン・アイを通りすぎて
目的地、スカイガーデンに。

エレベーターで最上階35上階に到着すると、
前方に広がるのは空の海。

角度を変えると
緑の海。

外の空気に触れると、
なんだか太陽に少し近づいた気がしますよ!

光と影が戯れ語りかける。

ちっぽけなことは忘れようと。
心の鼓動に酔いしれようと。

体の奥の振動と反動と・・・

空の海原が再び呼びかけるんです。
海は広いからずっとずっと、
はるか眼下の海原もちゃんと見てねと。
時を刻んで心に留めてと。

テムズ川が黄金の帯となり、
風にたなびいていますね。
船も演出も粋やわ~^-^

ほ~っと一息つけば
お腹の海原もぐるぐる・・・
空中カフェに引き寄せられて、

ハーブティーと野菜のキッシュで
心がほっかほか。
体から、心から、おいしいってこういうこやね。

そしてまた、
風と光と、
自由に飛び交うエネルギーが
まだまだあるよと誘い出す。

タワーブリッジがあんなに小さく、

どこから眺めてもおごそかなにくいやつ(笑)

人間の知恵と術/アートはすばらいけど、
川がなければ橋はできない。
石・土がなくても橋はできない。

何が欠けても形はならない、
これ究極の真実ですね。

もうちょっと仲良く
人間と自然が共存できたら、
いいんやけど、
と願わずにはいられません。

旅は時の教科書にもなるんだ・・・

Δ営業時間
Monday – Friday: 10am – 6pm
Weekends: 11am – 9pm

*入場無料
ホームページから予約)
Add: Sky Garden Walk, London, EC3M 8AF

Tower Bridge から東へ散策 – St Saviour’s Dock

テムズ川通り沿いは
素敵な散歩通りが延々とつづきます。
この日はタワーブリッジから東へ散策です。
ロンドンっぽいどんより雲が流れる日。

雲に覆われると
気温はいっきに肌寒くなりますので、
季節ごとに気候が安定している
日本の環境に慣れた肌には
空気がほんまに突き刺さるようです。
しかし、水辺の景色は
曇りの日でも味がありますね。

川沿いにさらに東に進むと、
巨大な頭の像が横たわっています。

その裏側には、
レオナルド・ダ・ヴィンチの言葉・・

「人間の巧妙さが、
自然が創造するものよりも
美しく シンプルな、
あるいは正確な発明をすることは
決してできない。
なぜなら自然の創造物には
何一つ欠けるところがなく、
何一つ過分なものがないから・・・」

自然を愛でる目があるからこそ、
自然に酔いしれ、
自然から学び、
人間としての自分自身を高める、
本来私たちも自然の一部だとういう
生命のサイクルが
ダヴィンチの時代には
まだ当然のように
営まれていたのではないしょうか・・・・

実際はどうなんは想像の世界ですが、
恐らく
より自然を肌身に感じながら
自然をベースにした時間軸で
時が刻まれていたではないかな~^-^

そして、さらに東に、
タワーブリッジから420m、
テムズ川の南岸に位置する
セント・セイバーズ・ドック
(St Saviour’s Dock)-波止場- で、
歴史の物語を読んでみます。

テムズ川に交わる
Neckinger’s River(↑)の名前。
遺跡によると、
18世紀の産業革命の時代、
テムズ川はとても栄え、混雑の中、
貨物船はしばしば立ち往生を食らい、
海賊の標的と化し、
悪名高い場所になりました。

そこで、海賊が捕まり
絞首刑で処刑されたのが、
ここ、St Saviour’s Dockだとか。
ちょっとギョッとしますね。
日暮れ時に聞くと、
違った意味で肌寒さを感じるかもしれませ!!

Neckinger River の名前は
ロンドンのスラングで、
捕まえた海賊の絞首刑に使われた
ロープを意味する、
「Devil’s Neckinger」「Neckerchief」
に由来するそうです !!

お次はこちら、
St Saviour’s Dockのすぐ傍(東側)
19世紀の埠頭。

南米から輸入された
穀物用の倉庫であった建物は、
現代アパート、
ワークスペースとして利用され
St Saviour’s Dockと共に
保護区域に指定されています。

保存状態がとても良く、
潮水の香りをかぎならが
想像力を膨らまれると、
その時代が描かれきます。

テムズ川の流れに沿って
歴史を紐解く一本の道が続いています。

以上、すべてまっすく歩けば5分圏内に
繰り広げられる歴史物語です。
歴史はとてもじゃありませんが、
言葉だけで語りきれるものではないです。、
読み取る人の想像力も相まって
それぞれの解釈の仕方で
ユニークな物語が展開するのでしょう。

テムズ川の水がコンコンと流れのように
歩み続けます・・・